おやぢめし

「めし」から学び、「めし」から暮らしを切り拓け!

大浦さんトコのんを焼き豚丼に

日本の法律が変わったとのことで、会社勤めの人は年間5日の有給休暇を取らないと雇用主の会社が何かペナルティらしいものを課されるらしい。

新型コロナやインフルエンザに感染した時用に温存させておいたけど、今年も残り少なくなってきたので、ぼちぼち消化せねばならなくなった。

で、取り敢えずむりやり取得した最初の休暇が木曜日だった。我が家にとって「今日は木曜日か…、木曜と言えば、」と皆がピンと来る出来事がある。

それは、大浦精肉店が「焼き豚を焼く日」だ。

大浦精肉店 

姫路市城北、新鮮で美味しいお肉、大浦精肉店

 

大浦さんトコは、週の真ん中、水・木・金曜日に焼き豚を作って販売している。
12時から13時くらいの「焼き上がりタイム」に行くことが出来れば、それこそ焼き立て熱々のものを購入することが出来る。しかし生活柄、この時間に行くことが出来るのは年に一度あるかないかというところ。この日も店に行くのが16時ころになってしまい、売り切れたか・・・と思っていたら、小さめの塊が6個ほど残っていたので、モモと肩の塊を2つずつ計4つを購入した。2023年11月時点で100グラム320円と少し値上がりしたものの、神戸在住時代に時折購入していたご当地人気店のものに比べたらビビるくらい安い。しかも美味い。秘伝のタレに3日間漬け込んだものを焼き上げているそうなのだけど、それほど味が濃くなるでもなく、別添えのタレの付け方次第で好みの味で食することが出来る。

コレに、ビールと競馬中継もしくは野球中継、あるいは駅伝・マラソン中継があれば、夫婦で軽く1キロくらい平気で平らげてしまう。だから何時までたっても体重が減らない。

しかしこの日は、めずらしく全量を食べきることが出来ず、4つ購入した塊のうちの1つを翌朝のおかずとして食べることになった。

ひとまず、冷凍ストックのキノコ類に薄揚げと小松菜を刻んで味噌汁を作る。

焼き豚は冷蔵庫で保管すると、肉質や脂分が不必要に固くなってしまう。それを電子レンジで温めようものなら、作り手のこだわりや思いを踏みにじることになる。絶対に止めておけよ、みんな。

じゃあ、どうすれば良いのか?

自分の身体になぞらえてみれば分かる。
冷えた身体を温めるには、自ら動いて筋肉に熱を発生させるか、誰か(何か)に温めてもらうかのどちらかではないか?

焼き豚は自ら動くことは出来ない。
ならば、誰か何かに温めてもらおう。
少なくとも、何でもかんでもレンジでチンとか、残念なレシピ本のナラティヴに惑わされるな。

誰に?何に?

朝といえば飯やろ?
しかも炊き立ての熱々があるやないか。

炊き立ての雑穀飯を喰いたいぶんだけ茶碗に盛り、焼き豚は心持ち薄めにスライスして、食べたい分だけ飯の上に重ねる。

しばらくすると、飯の熱で焼き豚の脂が「おはようございます」と言うてくる。
その声を聴いてから、別添えの焼き豚のタレを思う存分かけて喰らう。

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ああ、ご馳走さま。

これで、今日の仕事もホームランだ。