おやぢめし

「めし」から学び、「めし」から暮らしを切り拓け!

チャーハンと焼き飯の間とシメジ

久しぶりの休みの朝、なんぼなんでも起きなきゃアカンわよねぇ~、とキッチンへ向かう。眠い。冷蔵庫の扉を開けて冷たい麦茶を出してコップに半分注ぎ、喉の音を立てて飲み干した。美味いけど眠い。

朝飯は何を食べようか?

妻が「ご飯あるよ~。」とアドバイス

炊飯ジャーの蓋を開けると、茶碗1杯じゃ収まらないかも知れない微妙な量が残っていた。

焼き飯か。

いやチャーハンか。

よし、中間で行こう。って中間てなんやねん?

ん~・・・半熟ぅ?

管理人マツオカらしい、単純が過ぎた発想の折り合わせ方だ。

次の瞬間、思考が跳ぶ。

「半熟ってオムレツみたいやん。ほなら何か具が要るやろ、具ぅ~が。」

しばらくの間、思考する脳ミソが具選びしかしなくなった結果、出た結論が、

 

「シメジ入れよっと。」

 

バラシてジップロックに入れて保存してあるシメジを冷凍庫から出して、ふたつまみ程プライパンの上にカランコロンと蒔いてオリーブオイルを入れて中火にかけた。

シメジがしんなりしたころ、卵をひとつ割り入れる。
アカン、シメジに負けとる。
ふたつめを割り入れて素早くかき混ぜる。ここからは時間との戦い。でも、もうオムレツでエエやん。いや、オレは朝飯が食べたい、飯が食べたい。負けてたまるか。

ヌルテカした卵の、フライパンに接地した部分が固まりだしたのを確認したら、ジャーに残っていた雑穀飯の残りを放り込む。そして飯をヘラで切るようにして手早く炒める。

味付けは市販のチャーハンの素。最近これ一袋入れて作ったら塩辛く感じるお年頃になってしまったけど、それは同時に松本マラソン神戸マラソンへ向けた走り込みが不足していることを身体が訴えているのだとも言える。

仕上げに刻みネギを合わせて皿に盛りつけて出来上がり。

 

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当然卵の半熟感は彼方へ消え失せている。ふたつも入れたから卵食ってる感がマシマシだ。当たり前。

それにしても口の中では、シメジの風味が真っ先に飛び込んで駆け巡る。汁気がないから余計に濃厚な風味になるのか?これはアリやな。大アリ、小アリ、モハメド・アリや。

「へ~、シメジ入れたんや。味見させて~。」


と、横にいた妻が食べようとする。って、シメジだけかーい!
シメジと飯のハーモニーも味わってよ。でも、朝からなんて可愛いんだろう、この人。たまりませんわ。


午後からこの人に引きずられ、15キロのランでシゴかれて、ぼろ雑巾のようにされるのを知るすべもなく、ここではホンワカした時を過ごしていた。