「トマトの味噌汁作るときは、出汁は要らない。」
ホンマかいや?
どっかなにかのレシピ本かエッセイか、どなたかが書いておられた。
長い間、おっさんの心の何処かでくすぶっていたこのフレーズが、ある朝、飯を作るときに煙があがった。
汁椀一杯分の水を鍋に入れて火をかける。
トマトを入れるなら…と、冷凍庫から凍ったシメジや椎茸にスイートコーンを適量取り出して鍋に入れる。
汁がグツグツし始めたら、小さめのトマトを一つヘタを取って大きめのザク切りにして鍋に入れる。
さらに煮立ってきたら、味噌を適量入れて混ぜ溶かし、おろし際に冷凍オクラを少量入れて色目のバランスをとって出来上がり。
結論から言うと、後悔した。
なぜ、もっと早くに作らなかったのだろうと。
えらい回り道してしもうたけど、それでも出会えて良かった。トマトの味噌汁。
最後、飲み干すときに沈澱しているコーンとオクラが一気に口の中に入ってくる粒々感たるや。
これから夏に向けて、作る機会が増えていくに違いない。
もっと酸味の強いトマトだと旨くなるのか?