今年の秋の彼岸は日曜日。
なんぼでも眠れる日曜日。ジジイになると眠れないとか、おやぢの辞書には載っていない。
沖縄あたりを北上していた台風が、中国大陸へ抜けると思わせといて東へ進路を取ったせいか?知らんけど、窓の外を見ると路面が濡れていた。
ランニングは断念しよう・・・とベッドに横たわって目を閉じると、次の瞬間には眠りに落ちていたらしい。
11時を過ぎたあたりで再び目が覚めた。
お寺の法要が15時にあるため、13時すぎには家を出なくてはならない。
いよいよノンビリもしとられへんわっと立ち上がり、リビングへ向かった。
飯を炊いておくのを忘れていた。
妻は既に起きていて家事をしてくれていた。
朝飯は何を食べようかと尋ねると、昨日食べ過ぎたので、あまり腹が減っていないと返事が返ってきた。
そうか、では何を作ろうか? 何が食べたい?
胃袋に尋ねてみた。
雑炊でも作るか? いや、朝から汗ダクなのはツライ。
素麺? 気分じゃない。
煮麺? だから、汗ダクは嫌やって。
うどん? やったら素麺でエエやん。
パスタ? また食いすぎるで、朝から。
ほな、どないしよ?
ちゅうか、最近小麦食いすぎたら腹の具合が狂うし、違うのんにしよ。
という流れで、焼ビーフンを作ることした。
・ケンミンの焼ビーフンを袋から出して、袋に書いてあるレシピを確認する。
・冷蔵庫に豚コマの残りがあったので、フライパンに油を少量敷いてから投入、少し塩で下味をつける。
・野菜はキャベツ、タマネギ、ニンジンがあったので、豚肉に火が通るまでの間に適当に切っておく。
・豚肉が焼き音を立て始めたら、フライパンの前に移動して充分に火を通し、肉からでる水分が飛ぶまで炒め、飛びきった瞬間に適量の紹興酒を振りかけて臭みを飛ばす。
・切った野菜のうち、タマネギと人参を先にフライパンに入れ肉と絡ませて軽く炒める。少しシナっとしてきたら、キャベツを入れて軽くかき混ぜる。
・フライパンの中で材料が均等に混ぜ合わさったくらいで、ビーフンと水(190cc)を入れて蓋をする。
・1分くらい経ったら、レシピに書いてある通りにビーフンを反転させ、炒めた具材の下側に埋めるような感じで湯と絡ませて再び蓋をする。
・さらに1分くらい経ってから、蓋をとるとビーフンがほくれているはずなので、ゆっくりと他の具材とあわせながら、下に溜まっている水分を飛ばしてやる。
・そうこうしているうちに、ふと気分が干しエビになったので、冷蔵庫から取り出して適量ふりかける。目と目があった刻みネギのパックからネギを適量取り出して放り込んたあと、混ぜ合わせて出来あがり。
朝から美味い。ビール呑みたい。さすがに、今から寺へ行くので自重した。
ただ、ビールという言葉でひらめいた。
先日積読本のつもりで購入した本のタイトルが、ビール呑みたいオッサンが出てくるやつだったのを思い出したのだ。で、食べ終わってから読み始めた。
これが、読み始め早々からヤバいくらいのテンションでぶっ込んでくる内容で面白い。
それは、先日「誰がために医師はいる クスリとヒトの現代論」(みすず書房)を読んで、その内容と文章にソウルを引き寄せられた松本俊彦さんの新作
「酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話」(太田出版)
というタイトルである。
出かける準備をしなければならなくなって、栞を挟んでしまったけど、積読本にしておくのは止そうと決めた。