おやぢめし

「めし」から学び、「めし」から暮らしを切り拓け!

そのまんまで再会しよう

夏バテも収束へ向かう季節がやってきた。

この時期は毎年恒例の健康診断の時期でもある。

さて、今年はどれだけ成長しているのだろうか?腹回り。

肝臓、血圧、尿酸値に不整脈、最近は胃袋がどうたらこうたらと、要精密検査の項目が毎年増えていってる。

こんなにも食べ物に気を使っているのに、だ。

オレの「動的平衡」は、どうやって崩れていくのだろうか?

 

この健康診断でやっかいなのが腹部X線検査の際に呑まされる「バリウム」。

検査終了後に「早くバリウム排出してね💕」と下剤を飲まされるのだけど、これがいけない。いけないルージュマジックなのだ。

もともと便秘のべの字とは1ミリも関係がない元気なオレの胃腸。下剤を飲むなんてアイスバーンにシリコンスプレー塗って車運転するもんだ。過去に何度も事情を説明したけれど聞き入れてもらえず、帰りの電車の中で便意との総力戦にもつれ込んでしまうのだ。今年も繰り返して受付の看護師さんに粘り強く説得を試みた。結果、電車を降りてから下剤を飲んで良いという許可をいただき、総力戦にならずに済んだものの極地戦は起こってしまい、電車降りた瞬間にトイレへ駆け込む羽目になった。下剤を飲んでいたらどうなっていたのか想像するだけで恐ろしい。

下剤を飲んで帰宅して、麦茶をたっぷりと飲み続け、ひたすらバリウムが身体の外に出るのを待つ。いや、違うな。管の中は身体の外だ。正確にはバリウムとの接触状態から逃れたいっていうのが正しい。

駅では景気良く1発目が出たものの、2発目がなかなか出てこない。麦茶のせいか?

そこで麦茶の種類を変えてみた。季節限定の旬の味だ。そうなると必要やな、肴が。

 

バリウムを掻き出して欲しいという願いを込めてオレは炒めたね。

オリーブオイルを敷いたフライパンで豚肉コマ切れを適量じっくりと炒めたあと、シメジと大豆もやしを放り込んで野菜ブイヨンで味をつけてシナっとするまで炒め続ける。

最後に刻みネギを入れて仕上げに醤油を垂らしてホイと皿に盛る。

よく噛んで食べながら旬の麦茶をチビチビ呑む。6%もあるからグビグビ行くとヘロヘロになってまう。

 

明日トイレで、バリウムを引き連れてそのまんまの形で再開することを誓いながら、神戸マラソンまで2ヶ月切ってるやないかと焦ってみたりもした。

 

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