先週のある平日、仕事が早番で帰りが早くなったので、おやぢは晩飯当番として振る舞うことにした。
地元のローカルスーパーへ立ち寄ると、ちょうど肉のタイムセール(値札から2割引き)に遭遇したため、メインディッシュの鶏もも肉と保存用メガ盛りパックを色々と購入する。野菜と違って、肉は自分で育てて収穫するとか不可能なので、こういう時にストックを溜めておく。暮らしの弱点ではあるけど仕方がない。ニワトリ飼ったら仕事ができなくなる。
帰宅して冷蔵庫の野菜室の引き出しを引っ張る。
妻がJAの店でアレコレ買ってきはった野菜が色々横たわっている。
ひとまず使わなければいけなさそうなのが、大根についてある葉っぱと菊芋だな。
まずは、鶏もも肉を適当に切ってボウルへ放り込んで塩(ぬちまーす)と焼酎とレモン汁をぶっかけて混ぜ込んでおく。
大根の葉っぱは、大きめのフライパンで湯を沸かしたところへ放り込んで30秒ほど下茹でしたあと、冷水にさらして水気を絞る。
そんでから、適当(3,4センチくらい)に切って軽く油で炒め、下ろし際に軽く味付けをする。今日の気分は小豆島の粉末和風だしをパラパラ、そして煎りゴマもパラパラと。
菊芋は、2ミリくらいの厚みに切って水にさらす。人参も同じくらいに切る。
で、油でいためて三温糖と醤油&みりんで味をつけ、水気がなくなる直前にカレー粉をぶち込む。
ここで、妻が帰ってくるまで休憩時間。
酒呑みながら、先日中古で購入したクラフトワークのCD「Man-Machine」を聴く。
根っから好きなのかもしれない。永遠に聴いていられる。自分で演奏しようと思ったことは一度もないにも関わらず。
やがて、妻が帰ってきたので最後の仕上げにかかる。
大きめのフライパンに油を敷き、細く切ったニンニクを入れ焦げ目がつくかつかないかくらいまで炒めてから、ボウルの鶏もも肉を放り込む。
出てくる水分が、大分減ってきたあたりでレモンを3ミリくらいの厚さにスライスしてフライパンへ放り込む。レモンの果肉が萎びてきたあたりで胡椒をふりかけて出来上がり。
これは彼女の大好物らしい、鶏もも肉のレモン焼き(実際はレモン煮)。

彼女の仕事は助産師。
年末年始、昼夜関係ない仕事だから、とにかく体力・気力の維持が必須である。
おやぢが出来ることは、食の方向から彼女を支えること。
ただ、おやぢが「飯」を作るのは、彼女に仕事に必要な体力・気力を維持してもらうためではない。仕事をやり終えたあとに十分な「余白」を持ってもらうためだ。
最近、これが難しい。
答えは簡単で、互いに歳をとったこと。それと関係なく、仕事の現場の大変さは変わっていない、いや、大変さの中身が時代と共に変わっていること。
お産の数は減っているけど、不妊治療や無痛分娩(この言葉何とかならんか)などの普及?で、お産一件あたりの「大変さ」が増しているらしい。
彼女には守秘義務があるので詳細までは言わないけれど、話のボヤっとした輪郭を聞くだけでも、世の中どないなってるの?とフル突っ込みしたくなる内容が多い。
ホンマ、どないなってるか分からんようになった世の中で暮らしていくために最初にするべきことは、ちゃんと飯を作って喰うこと。
まずはここから。