おやぢめし

「めし」から学び、「めし」から暮らしを切り拓け!

しろ菜を炊いたん

今週の真ん中くらいの出来事である。

出勤のために乗っていたJR新快速の車内で、尼崎あたりで「線路内火災」発生のために運転を見合わせるというアナウンスが流れてきた。電車は神戸駅にて停車中だった。

沿線で火災ではなく、線路内で火災ってどういうことやねん?

謎を解くヒントもなく、そのまま高速神戸駅まで歩いて阪急電車に乗って大阪へ向かった。

幸い仕事先には勤務開始3分前に到着して、無事に仕事を終えることが出来た。

勤務終了後、JRの電車運行情報をスマホで見てみると、この時の影響が残ったままダイヤが乱れているようだった。

大阪駅について電光案内板を見上げると、どうにも姫路へ向かう電車がやってくる気配がないように見える。

しゃーなし。

新大阪から新幹線で帰宅することにした。

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こういう出来事は時々起こるので、わざわざブログに記録しておくこともないのだけれど、この夜は、この新幹線に乗り込む人がメッチャ多かった。

新大阪発広島行きの「こだま」、つまり各駅停車の新幹線で、ある。

特急料金の負担は正直懐にキツイけど、ゆったりとした雰囲気で姫路まで過ごす約30分くらいの時間は、自分にとってそれなりに心地よいものであった。

にも関わらず、この混雑っぷりは何だ?

どっか出かけてテンションが上がっている婆さん二人連れの、無駄にかん高い喋り声。

何語を喋っているのか分からん外国人旅行客のふんぞり返りっぷり。

なぜか小便の匂いを漂わせている車内。老人のおむつか。

車内は、二人掛けの座席に、ほぼ誰か座っているくらい混みっぷりなので、座席の移動も難しい。
JR、業績盛り返しとるやないか。

利益たくさん出たんやったら、シートのヘタっているスプリングを交換してちょうだいね。

 

結局、金は使うわ、気ぃも使うわで、帰宅した22時をだいぶ過ぎたころには、体内エナジーがほぼ枯渇した状態になっていた。

とりあえず、まとわりついている色んなモンを洗い流すべくひとっ風呂浴びてから椅子に座って一息をつく。

そのまま寝るにも、未だ気持ちが落ち着ききっていないので、何か作ろうと思い冷蔵庫の扉を開けた。

野菜室に横たわる、しろ菜が目についた。

よっしゃ、厚揚げと一緒に炊こう。

 

しろ菜は流水でよく洗い、4,5センチくらいの長さに刻む。

厚揚げも同じくらいの大きさに切る。

底の平らな鍋(フライパンでも良い)に、しろ菜の根元の白い部分を敷き詰める。

その上に厚揚げを均等に乗せる。

この上にマルシマの粉末だしfrom小豆島をアート感覚で振りかける。更にソレを溶かす雰囲気で酒を少量振りかける。そして、薬味を足す感覚で薄口醤油をかける。

しろ菜の青い部分(緑やな)でソレ隠すようにして覆い、鍋に蓋を乗せて火にかける。

煮立ってきたら火を弱くして、厚揚げが崩れないよう気をつけて混ぜる。

しろ菜の青い部分が少し萎びたくらいで火を止めて、4、5分放置して出来上がり。煮込みが過ぎると歯触りが悪くなるので、オレはコレくらいがおススメ。

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先週、久しぶりに喘息が出てしまったまま完治していないので、月桂冠のパック酒を熱燗にしてサーモスカップに注いだヤツで冷めにくい仕様でいただく。

しろ菜の炊いたんは、熱いままだと厚揚げの風味と旨みがええ感じなんやけど、冷めると今度はしろ菜に旨みと塩気が移って、違った味を愉しめる。

 

もっとも、読書しながら熱いのんをやってるうちに、遅番の仕事を終えた妻が帰ってきた。

「うわぁ〜!野菜が食べたかってん!」

どうぞどうぞと皿を勧める。

結局、冷めたんを愉しむことはなかったけれど、嬉しそうに食べる妻の横顔は、コレまた格別な酒の友なのである。